知財実務オンライン出演の報告&コメントへの回答
6/8(月)に知財実務オンラインに出演しました。リアルタイムで視聴いただいた皆様、ありがとうございます。まだ視聴していない方はぜひこちらからご覧ください。
いただいたコメントに向けて
当日コメントいただいた中でうまく回答できなかったものがあるので、こちらで少し補足できればと思います。
ニコニコ時代の話
hataicherおさるさんの「ニコ動のテキストの人?!?!」に関して。ニコニコ圏には、ニコニコ大百科やニコニコニュースなど、テキストコンテンツもいろいろありますが、私は「ニコニコニュースオリジナル」の立ち上げを担当していました。
ニコニコ大百科はwikipediaのニコニコ版(サブカル版)、ニコニコニュースは他媒体のニュースを転載して皆でコメントして楽しむコンテンツですが、「ニコニコニュースオリジナル」は、ニコニコで起こっていることをより多くの人に知ってもらうためのオリジナルコンテンツのテキストメディアを1から立ち上げるプロジェクトでした。
今となっては信じられないかもしれませんが、当時は動画全盛の時代ではなく、電車通勤時にテキストニュースを読む人が多いと言われていた時代でした。時代を感じますね。
第二のペーパーレス計画
続いて、杉浦淳-c1dさんからいただいた「知財DXは第二のペーパーレス計画であると考えています。」「今回はJPOでなく、民主導でなされるものと思います。シンゴジラのパターンですね。」というコメントについて。
特許庁のペーパーレス計画については、こんな記事を過去に投稿しました。
・日本特許庁のDXの歴史を知る旅(1) 日本で最初の特許情報オンライン検索システム誕生
・日本特許庁のDXの歴史を知る旅(2) ペーパーレス計画の達成
ペーパーレス計画の達成によって、出願後の情報に関しては電子化が行われており、その活用を皆で考えるフェーズかと思います。
先日のレクシード・テック角渕氏のパテント・インテグレーション社の技術顧問就任のニュースでは「拒絶理由通知の情報の活用」がキーワードに挙げられていました。特許明細書に比べてまだ十分に活用されているとはいいがたい「庁対応の情報」「裁判関連の情報」などのさらなる活用が見込まれます。
それに加えて未出願の情報、つまり企業が抱えている情報の整理・活用が今後の重要な力点になっていくと思います。技術情報に限っても、明細書になる前の発明提案書、さらには発明提案書になる前のアイデア等の管理方法にはまだまだ課題があると感じています。まさに杉浦さんがおっしゃる「民主導の知財改革」になると思います。
研究開発との関わり方
同じく杉浦さんから「知財の岩盤 すなわち研究開発に掘り込むことは素晴らしいですね。出口はIPランドスケープでしょうか?」とコメントいただきました。
実はIPランドスケープについていまいち自分の中で輪郭がうまく描けず、大阪で開催されている中村栄さんの「IPランドスケープ実践塾」に通っています。中村さんは「IPランドスケープは経営への提言である」とたびたび述べています。
特許情報を活用した研究開発の提言。分かりやすいものであれば、「いま進めているテーマはもう他社特許で埋まっていて、将来的に特許紛争に巻き込まれる可能性が高い。継続するか要検討である。」といった話をする感じでしょうか。
この提言で無駄になったであろう開発費が1億円削減できるなら、その特許調査に数百万円かかっていたとしても価値があるでしょう。しかし、そのままではその1億円が知財部門に来ることは無い。その後に「今までの開発成果を活かせるホワイトスペースを探してくれ」と言われる立場にならないといけないのかなと思います。
その際に必要なのはクイックさだと思っていて、知財部門は新しいことを始めるときにクイックに対応してくれる部署だと事前にくさびを打っておくと良いと思います。
自分は、特許出願であれ、特許調査であれ、知財活動は「保険」のように、事業に対してレバレッジが効く業務だと思っています。低コストで数を打って成果を平準化する。合計してみたら利益が出ている。研究開発部門に対してそんな動きが出来ると良いのではと思います。
まとめ
以上、知財実務オンラインでいただいたコメントに対して、簡単ではありますが補足させていただきました。まだ視聴していない方はぜひアーカイブをご覧ください。
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