チザD=「知財DXの歴史を記録する取り組み」である
知財デジタルイノベーションハブ(チザD)は、知財DXに関する日々のニュースを届けることが多いですが、チザDが目指しているのは単なるニュースメディアではなく「知財DXの歴史を記す場所」である。今回はそんな話をします。
ニコニコ動画は「ネットの歴史を刻む場所」であった
プロフィール(発行人bio)に書いていますが、私は30代前半から約5年ほどニコニコ動画を運営するドワンゴで仕事をしていました。前半は「会長室ゲーム戦略グループ」、後半は「ニュース事業本部」という部門です。勘違いされがちですが、ドワンゴの知財部門では仕事はしていないです(発明者にはなりました)。
ゲーム戦略グループでは、いまやネットコンテンツの一大勢力である「ゲーム実況」文化を盛り上げるための取組をしていました。ゲーム戦略グループには元有名動画投稿者がいたり、ニコニコ動画を見て多感な時期を過ごした人がいたり、と多様なメンバーが揃っていたのですが、皆「ニコニコにはネットの歴史が刻まれている」「ニコニコの事業化を通じて、この歴史を後世に残さなければならない」という自負を強烈に持っていました。自分は実は30歳になるまでほぼネットエンタメに触れておらず、(それを知るためにドワンゴに入ったわけですが)自分より若い人たちがネットの歴史を語るその姿勢に感銘を受けたものです。
ニュース事業本部では、「ニコニコに記録された営みをもっと多くの人に届ける」というミッションのもと、テキストメディア(ニコニコニュースオリジナル)の立ち上げを行いました。今では考えにくいですが、当時は若い人があまり動画を見ないと言われていた時代で、動画の内容をテキストでまとめて届けることが求められていました。SmartNewsやGunosyが出てきた時代です。
ニコニコニュースオリジナルでは天皇陛下の話を取り上げることもあれば、話題のアニメの話をしていることもあれば、オムライスRTAの歴史を掘り下げることもありました。何でも話していい。それぞれの話題について好きな人だけ集まってワイワイすればよい。それがニコニコが作った文化であり、それを通じてネットで生まれた多様な文化を記録することができたのです。
ちなみに自分がニコニコニュースオリジナルの運営をしている隣では、『電ファミニコゲーマー』というメディアが、最新のゲームの話題を追いかけつつ、ゲームの歴史を伝説のクリエイターへのインタビューを通じて振り返る。そんなメディアを運営していました。
今の話題だけではなく、昔の話題も取り上げたい。これはメディア運営者として自分が持っている、かなり強い欲求です。
チザDメディアで始めた取り組み
チザDで、こんな記事の投稿を始めました。
・日本特許庁のDXの歴史を知る旅(1) 日本で最初の特許情報オンライン検索システム誕生
・日本特許庁のDXの歴史を知る旅(2) ペーパーレス計画の達成
それに対して、記事を読んだ酒井先生がこんな返信をくれました。私は知財業界は2007年頃からの新参者なので、当時の雰囲気が分かって嬉しかったです。
資料を調べるだけではなく、以前から知財業界で活躍している方へのインタビューなども行い、知財業界のDXの歴史を記録していきたいと思っています。
そして、いま現在起こっている知財業界へのAI導入。それは知財業務の在り方そのものの変革を促しています。その渦中にいる我々が今感じていることを記録に残すことは、一定の意味があります。まずは一当事者として私自身が感じたことを書き記す。このメディアの発行人として、その役割を果たしていきたいと思います。
まとめ
以上、チザDが目指すのは「知財DXの歴史を記す場所である」という話でした。メディアやコミュニティの運営者として考えていることなど、定期的に発信していければと思います。
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