【サマリア導入事例】カヤバ株式会社
知財デジタルイノベーションハブ(チザD)は、知財ベンダー各社の協力のもと、各サービスの導入事例の紹介記事を掲載しております。今回は、パテント・インテグレーション社のサマリアの導入事例紹介の転載となります。
(なお本インタビュー記事は、2024年5月に掲載されたものです。その後、機能の改良・追加を重ねたため、2026年7月現在の機能名やサービス仕様とは一部異なる点もございます。)
元記事はこちら
サマリアが変革するIPランドスケープ〜効率的な分析で未来を切り開く〜 カヤバ株式会社 様
カヤバ株式会社様インタビュー
左:知的財産部 第一知的財産室 室長 佐川光義 様
右:知的財産部 第二知的財産室 綿屋茂男 様
サマリアが変革するIPランドスケープ〜効率的な分析で未来を切り開く
サマリア:まずは、普段どのような知財業務に取り組まれていますか?
佐川様:私たちは主に競合他社の特許情報調査や用途探索など、広範囲にわたるIPランドスケープ業務を行っています。これには多くの時間と高度な技術理解が求められる難しい業務です。
サマリア:サマリア導入前に直面していた、具体的な業務課題について教えてください。
佐川様:以前はセミマクロ分析を人手で行っていましたが、大量のデータ処理には限界がありました。海外大手が提供する人手による構造化抄録が収録されたデータベースを利用しても、必要な情報を効率的に抽出することには難しさがありました。
佐川様:従来は、自身の馴染みのある分野の特許情報解析であれば、分析軸や観点などがある程度あたりをつけることができましたが、自身の馴染みのない分野の特許解析を行う際には、技術分野や用語について調査を行ってから解析業務を行う必要があったため、解析業務の着手までの負担感が大きかったです。
特に新規用途や新規事業などの探索業務において、自身が知らない分野の特許情報解析はとても作業負担が高い業務でした。
サマリア:現在、サマリアをどのような場面で活用していますか?
佐川様:特許情報の解析業務において主にサマリアの「分類支援機能」を活用しています。特に、分類作成機能では観点ごとのタグ付けや独自の分類観点を設定することができ、観点に沿って特許文書から特定の用語が含まれているかどうかを簡単に抽出することができるため重宝しています。
綿屋様:サマリアでは特許文書の言語を問わず、英語、中国語の特許文書からも日本語と同じように分類付け(タグ付け)ができるのが優れていますね。
また、馴染みのない分野においても課題や、用途といった観点に沿って特許文書を分類、タグ付けできるのがとても便利です。従来であれば、人手で一件一件読む必要があり、時間もかかりましたが作業負担も重かったです。
参考:特許分類・分析支援機能
サマリアの実力〜過去の手作業との比較で明らかに
サマリア:本格的にサマリアを導入することにしたきっかけは何ですか?
綿屋様:過去の特許解析業務において手作業で分類付けを行ったデータと、サマリアにより分類付けしたデータとの比較を行いました。サマリアにより作成した分類結果を確認したところ、業務で活用するのに十分な精度が出ており、品質とスピードに大きなメリットがあることがわかりました。これが導入を決めた大きな理由です。
サマリア:サマリアの使用感について、具体的なエピソードを教えてください。
佐川様:例えば、競合他社の特許分析において、サマリアを使うことで競合他社の課題や用途など、技術的な特徴を素早く抽出することができます。これにより、分析作業が以前に比べて格段にスムーズになりました。
綿屋様:特に新しい市場や未知の領域の分析において、以前は時間がかかっていた作業が、サマリアにより大幅に効率化されました。未知の領域でも迅速に深い洞察を得ることが可能になり、手探りの状態から脱却できています。
分析結果を迅速に取得でき、業務効率が向上
サマリア:サマリアの導入により組織内のプロセスにどのような変化がありましたか?
佐川様:個々の担当者の負担が大きく減少しました。特許文献の分類作業について外注により効率化することも選択肢として考えられますが、サマリアにより迅速に処理できるようになり、かつ、コストも抑えることができるため、業務効率が全体的に向上しました。
サマリア導入後の展望:期待される機能強化とその影響
サマリア:今後、サマリアに期待する改善点や追加機能はありますか?
佐川様:分類作成機能で作成した分類ラベル(用語)を使用して、大分類、中分類などの階層的な分類体系を構築することがあるのですが、サマリアは分類体系の構築を支援する機能を備えていますか?
サマリア:サマリアが備える「分類構築ツール」を利用することにより、階層的な分類体系を構築することができます。また、分類構築ツールが備える「用語割り当てツール」と組み合わせることにより、「大分類」、「中分類」、「小分類」の3階層で分類体系を構築することができます。
まず、一括処理ツールなどで複数の特許文書に対して作成した、「分類ラベル」を抽出します。この時、「用途」や「機能」などの特定の観点に絞って抽出します。
次に、分類構築ツールを開き、分類観点として「用途」を選択し、抽出した複数の「分類ラベル」を入力します。
「分類定義を構築する」ボタンをクリックすると、自動的に分類体系の構築処理が実行されます。以下のように、分類体系を自動的に構築することができます。
また、サマリアの分類構築ツールに含まれる「用語割り当てツール」を利用することにより、先ほど抽出した「分類ラベル」を構築した分類体系に割り当てることができます。
分類構築ツールでは、「大分類」、「中分類」の2階層の分類体系を作ることができ、割り当てた用語を「小分類」と捉えることにより、大分類、中分類、小分類の3階層の分類体系を作ることができます。
また、サマリアでは、構築する分類体系の観点を、「課題」、「用途」「機能」「解決手段」など自由に選択することができます。特定の母集団に対して様々な観点から高度な分類体系を自動的に構築することができます。
参考:
・分類構築ツール
・サマリアを利用した特許文書の分類作業(note記事)
サマリア拡張機能:大規模データとドイツ語を含む単語解析への対応を計画中
佐川様:一括処理で一度に1,000件くらいの特許文書に対して処理を適用することがあるのですが、もう少し大きな集合に対しても適用できると嬉しい。
サマリア:現在、より大規模な特許集合に対して、迅速に分類付与や評価結果を出力するための機能を開発しています。この機能により、数万件の特許集合に対しても迅速に処理を適用することができるようになります。また、サマリアでは類似する特許の分類結果が揺らぐ場合がありますが、そのような問題も改善される予定です。
綿屋様:対応する外国語が、英語、中国語ですが、自動車分野においてはドイツ語特許を解析する機会が多く、ドイツ語にも対応して欲しい。
サマリア:現状、英語、中国語のみを対応言語としていますが、ドイツ語も対応することに技術的な困難性はないため、近日中の改修でドイツ語もサポートさせて頂きます。
【2026年7月 追記】
現在、最大12,000件の文書に対する一括指示が可能になりました。また、対応言語は「日本語・英語・中国語・ドイツ語・フランス語・韓国語」に拡充しています。
サマリアのサポート拡充: 効果的なトレーニングとウェビナー提供を予定
サマリア:サマリアの効果的な利用を支援するトレーニングやサポートについての期待はどのようなものですか?
佐川様:分類作成やタグ付けの方法を網羅するウェビナーや使い方の勉強会を希望します。特に、分類の作成から体系構築、付与、解析、そして可視化に至るまでのプロセスを一貫して扱うトレーニングが充実していれば、ユーザーがサマリアをより深く、効果的に利用できるようになるでしょう。さらに、可視化技術についても詳しくレクチャーしてもらえると、より深い理解が促進されると思います。
サマリア:最後に、サマリアを特に推薦したい企業のタイプは?
綿屋様:サマリアは、特にIPランドスケープ業務において業務負荷が高い小規模な企業や、技術者が特許に抵抗感を持っている企業に最適です。このツールは、技術者でも簡単に扱うことができるため、知財部だけでなく技術者にも積極的に特許情報を利用できる環境を提供してくれます。また、ライセンス費用が手頃であるため、広範囲にわたって活用することが可能です。これにより、技術者や知財業務に直接関わらないスタッフも含め、企業全体での知財意識の向上が期待できます。
【2026年7月 追記】
現在、ユーザ様向けウェビナーを月に2回のペースで開催しています。また、サポート体制を強化し、オンライントレーニングも無料で随時お申し込みいただけます。また、2025年12月より、ご契約者様限定の交流イベントも開催し、実際の活用事例の共有などを行っています。
(事例インタビュー終わり)
※各社のサービス導入事例の紹介はこちらにまとまっています。
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